研究課題
若手研究
近年,学習者が練習を始める前に,これから学習する内容を他者へ教えることを予期させると運動技能の学習が促進されることが報告されている。「教えることの予期」により学習者の能動的な参加が期待されるが,学習者にどのような心理的作用が働き,なぜ運動技能の学習が促進されるかについては未だ不明である。本研究では,学習者の「教えることの予期」によって生起される心理的作用を同定し,学習効果との関係を検証する。本研究によって,対象者の特性に応じた「教えることの予期」による運動技能学習効果のメカニズムを解明し,スポーツや身体障害等で日常生活に障害を抱えた対象者に対するリハビリテーションへの臨床応用も期待できる。