研究課題
若手研究
本研究の目的は、低強度から高強度の複合的な動きを伴う非定常運動を対象とし、労作性熱中症リスク予測に向けた基礎的知見を得ることである。そのために、暑熱環境と中性環境を再現した実験室にて非定常運動を模擬した試技を行い、深部体温・心電図信号・慣性センサから得られる加速度信号の時間的変化について検証する。さらに、労作性熱中症の発生事例のある練習場所にて実環境データを取得し、暑熱環境下での高体温状態が非定常運動の動作に与える影響を解明する。本研究の成果から、歩行などの定常運動に限らず、非定常運動においてもヒトの動作に着目した労作性熱中症の兆候を捉える方法を確立し、リスク予測システムの構築を目指す。