研究課題
若手研究
激しい運動は下痢や腹痛などの消化器症状、すなわち運動誘発性胃腸障害を引き起こすが、その詳細な発症メカニズムは明らかとなっていない。最近、我々は、マウスに単回の高強度運動を行わせることで、腸のバリア機能が低下し、小腸粘膜固有層の好中球や炎症性サイトカインが増加することを明らかにし、運動が腸管の炎症を誘導するメカニズムに関する重要な知見を得た。本研究では、運動誘発性胃腸障害発症の原因因子を特定し、その機能を制御する栄養素・食品因子を探索するとともに、最終的には選定した候補物質が胃腸症状を抑制できるか検証する。以上の研究により、運動誘発性胃腸障害の発症予防を目指した栄養摂取法の開発を目指す。