研究課題
若手研究
褐色脂肪細胞は中性脂肪を分解し、熱産生によるエネルギー消費を担う細胞である。近年、脂肪分解のプロセスのひとつとしてオートファジーによる脂肪分解機構(リポファジー)が報告されたが、褐色脂肪細胞の熱産生機構調節への関与は明らかになっていない。オートファジーは酸化ストレスやカルシウムイオン(Ca2+)流入などによって活性化するため、申請者はCa2+透過性チャネルであるTransient receptor potential(TRP)チャネルに着目した。本研究では、TRPチャネルを介した細胞内Ca2+流入とリポファジーの褐色脂肪細胞における生理的役割を解明する。