研究課題
若手研究
骨格筋は、歩行などの自立活動に重要な組織であることからも、健康寿命延長の要となる。細胞外小胞(EVs)は、100nm程度の脂質二重膜の分泌小胞で、細胞間連関に重要なツールである。研究代表者の先行研究で、雌雄共通してEVsに含まれるタンパク質2種類が加齢で上昇し6種が低下していた。つまり、骨格筋加齢変化に伴うEVsタンパク質構成変化が明らかとなった。これまで、細胞内の発現変化とEVsの変化は一致していると考えられてきたが、加齢におけるEVs変容は細胞内状態とは異なることが示された。本研究は、骨格筋加齢変化に伴い分泌されるEVs変容による生体老化メカニズムや老化関連疾患に及ぼす影響解明に貢献する。