研究課題
若手研究
近年,従来のマイクロフォンアレイを拡張する,ワイヤレス音響センサネットワーク (WASN) と呼ばれる枠組みが注目を浴びている.WASNは,多数のマイクロフォンを広範囲に分散配置・連携させることで大規模なマイクロフォンアレイを実現する枠組みであり,次世代の音響支援システムの基盤技術として期待されている.WASNでは,従来実現できなかったような多数のマイクロフォンの使用が想定されるため,計算量などの観点より,後段の処理にとって適切な,限られた数のマイクロフォンを選択する必要がある.本研究では,WASNがグラフとして表現可能なこと着目し,グラフ信号処理に基づきチャネル選択を行う枠組みを確立する.