研究課題
若手研究
他者が自分の近くに存在する際には,たとえ暗闇や背後など視覚情報の利用が困難な状況であっても,他者の存在を感知する感覚(いわゆる「気配」)を感じ取ることがある。この気配の感知により,視覚に頼らずとも他者の存在を認識し,円滑な意思疎通や作業の協調,危険の回避などが可能となる。本研究では,人間がこのような気配を無意識かつ瞬時に判断する仕組みを,身体近傍空間の枠組みから科学的に分析することを目的とする。その知見を基盤として,気配を所望の位置に自在に生じさせることを可能にする「気配ジェネレータ」の試作と評価を行う。