研究課題
若手研究
ヒトが刺激物体を把持しながら観察する「自由な観察行動」によって生じる運動情報が,物体に対する質感認知にどのような影響を与えるかを心理物理実験により明らかにする.具体的には,観察者が刺激物体を触って自由に観察できる実験環境を構築し,実験参加者が自由に刺激を観察する際の①刺激の物体運動,②観察者の身体運動および③眼球運動を計測する.同時に,刺激に対する観察者の主観的な光沢感や透明感を取得し,これらが上述の運動情報のどのような指標と相関するかを明らかにする.そして,その指標を実験的に操作し,質感認知にどのような影響を与えるかという因果関係を解明するとともに,その際の生理指標の役割を明らかにする.