欧州で開発されたAMBIはベントスの汚濁耐性によってエコロジカルグループ(EG)を設定し、EGのデータベースを基に計算されている。しかし、水域ごとに生息地独自の生態系が築かれていることは考慮されていないことや、各国の固有種はデータベースへの未登録種が多く、環境評価として用いるためには情報が不足している。そのため、本研究では海域ごとの生態系に合わせたEGおよびEG未登録種を決定するための情報を収集し、ベントスのEGの割り振りを決定する。この情報を基に各水域に設定したEGからその環境の汚濁状況を適切に表現することのできる日本独自のAMBI指標を提言する。
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