研究課題
若手研究
近年、国内外の都市の中心市街地において、車道の廃止・削減や交通静穏化区域の設定、LRTの導入など、歩行者を優先する抜本的な交通の再編と、空間の利活用に主眼を置いた大規模で高質な歩行者空間の再整備が一体的に進められている。しかし我が国では、既存の都市環境を改変し、欧州や豪州発の新しい空間タイプを実装するにあたり、計画の調整や合意形成の現場において困難に直面するプロジェクトが少なくない。本研究では、魅力ある都市の将来像(ビジョン)に立脚して、複雑なトレードオフ関係の調整をうまく進め、創造的なデザインソリューションを導くための方法と技術について、国内外の先進事例を対象とした質的調査から明らかにする。