研究課題
若手研究
運動共感とは、人や物体の運動を観測したときに、観測者が観測した動きを擬似的に感じる知覚現象である。当該方法論を使った成果物として、ユーザーに対して様々な運動共感を抱かせ、新たな行動変容や美的経験につながる可能性のあるデザインコンセプトが複数作成された。一方でそれらはスケッチやモックアップ等の構想段階にとどまり、具現物での検証には至っていない。本研究では、これまでの研究で制作されたコンセプトを機能的プロトタイプとして開発し、人々の居住空間や職場などに設置する。人々のリアルな生活空間の中で、人工物による運動共感の誘発が如何にして豊かな質的経験を生み出す可能性があるのかを明らかにする。