研究課題
若手研究
大腸腫瘍に対する内視鏡切除法としては、主にスネアと高周波装置を用いた通電切除が行われてきた。しかし、通電によって大腸壁深部に熱損傷が生じ、出血や穿孔といった有害事象が懸念される。近年、低出力純切開波ホットスネアポリペクトミー(LPPC-HSP)という、より低侵襲な内視鏡治療法が開発された。この方法では、高周波設定を切開波のみとし、さらに出力を抑えることで、従来法に比べて深部への熱損傷を軽減し、有害事象のリスクを低減できる可能性がある。本研究では、切除深度および従来の通電切除法との比較の観点から、LPPC-HSPの有用性と安全性を明らかにし、新たな低侵襲治療法としての確立を目指す。