研究課題
若手研究
人工呼吸管理で使用されるバクテリアフィルタ付人工鼻は、患者へ送られる空気および排気される空気の細菌・ウイルスを含むエアロゾル粒子を捕集することから感染予防のためにも使用されている。使用中に患者呼気中に含まれる水分を吸収し湿潤状態になった静電式フィルタは静電気力が低下し、捕集効率が低下することが予想される。しかし、湿潤状態と捕集効率の関係は明らかにされていない。そこで本研究で、どの程度の湿潤状態で捕集効率に影響するのかを明らかにし、フィルタの静電気力とフィルタ構造の変化との関連を解明する。これにより、感染予防のための安全なHMEFの条件と運用方法を臨床現場に提示し、院内感染対策の構築に貢献する。