土器の損傷を最小限に抑えて動植物利用を復元する低侵襲プロテオミクスの開発

• 研究課題/領域番号: 25K21863
• 研究種目: 挑戦的研究(萌芽)
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
• 研究機関: 金沢大学
• 研究代表者: 西内 巧 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 准教授 (20334790)
• 研究分担者: 佐々木 由香 金沢大学, 古代文明・文化資源学研究所, 特任准教授 (70642057)
• 研究期間 (年度): 2025-06-27 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円); 2026年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円); 2025年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
• キーワード: パレオプロテオミクス / 土器付着物 / 種子タンパク質 / 植物遺体

研究開始時の研究の概要

本研究では、出土した土器片の表層に残存するタンパク質を低侵襲的に分析する新たな実験手法の開発を目的とする。これにより、出土土器の遺存状態を維持したまま、古代人の食生活における動植物資源の利用実態を解明するための実験基盤を構築することを目指す。
具体的には、土器の付着炭化物近傍や底部の調理痕に対して消しゴムを用いた擦過操作を行い、得られた消しカスを試料として採取する。この手法により、土器自体への損傷を最小限に抑えつつ、現場の遺物管理者が簡便に試料を採取し、分析担当の研究者に提供できるプロセスの確立が期待される。