境界駆動理論の妥当性の検証および音声合成への応用

• 研究課題/領域番号: 25K22976
• 研究種目: 研究活動スタート支援
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 0102:文学、言語学およびその関連分野
• 研究機関: 一橋大学
• 研究代表者: 古川 慧 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 講師 (71016748)
• 研究期間 (年度): 2025-07-31 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円); 2026年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: boundary-driven theory / speech synthesis / downstep / 音声言語処理 / deep learning

研究開始時の研究の概要

本研究は、日本語イントネーションにおけるダウンステップの原因を検証し、その知見を音声合成に応用する学際的研究である。従来の「アクセント駆動仮説」に対し、申請者は「音韻境界の挿入を介してダウンステップが生じる」とする境界駆動仮説を提案し、未発見の現象「平板ダウンステップ」を報告した。本研究では、人を対象とした産出実験・知覚実験を通じてこの仮説の妥当性を検証し、その成果を基に、話者の意図や統語構造の違いをイントネーションに反映させる音声合成モデルを構築する。音韻論と機械学習の融合により、自然かつ明瞭な発話生成を可能にすることを目指す。