扁桃体への超音波刺激によりネガティブな情動記憶を抑制する脳刺激法の確立

• 研究課題/領域番号: 25KJ0289
• 研究種目: 特別研究員奨励費
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 国内
• 審査区分: 小区分51020:認知脳科学関連
• 研究機関: 高知工科大学
• 研究代表者: 竹田 昂典 高知工科大学, 総合研究所, 特別研究員(PD)
• 研究期間 (年度): 2025-04-01 – 2028-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2025年度)
• 配分額: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円); 2027年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)

研究開始時の研究の概要

扁桃体は恐怖情動の情報の処理において重要な脳領域であり、感情的な記憶の形成にも関与するとされる。しかしながら、扁桃体はヒト脳の深部に位置する小さな領域のため既存の手法では刺激が難しく、感情的な記憶の形成との因果関係の検証は困難であった。近年ヒト脳深部の非侵襲的な刺激が可能な経頭蓋集束超音波刺激（tFUS）と呼ばれる刺激法が開発され、扁桃体へのtFUSによりその活動を抑制できることが報告された。本研究では扁桃体へのtFUSを伴う記憶課題実験を実施し、感情的な記憶の形成への影響を検証する。また、課題時の脳波およびMRIデータも計測し、扁桃体へのtFUSの効果の神経基盤の解明を目指す。