生物のボディパターン(色・模様など)は、防御、捕食、種内コミュニケーション等において様々な役割を持つ。生活史の中でボディパターンを変化させる生物は多いが、適応的意義の検証は十分でない。イカやタコ等の頭足類は色素胞等により多様で可逆的かつ動的なボディパターンを示す。中でもアオリイカは成長に応じて異なるボディパターンを示すことが、申請者の観察において示唆されている。 本研究では、1) アオリイカが成長段階に応じてボディパターンのレパートリーを変化させることを機械学習により定量的に明らかにするとともに、2)成長に応じた形態・機能・行動の変化を調べることによりボディパターン変化の適応的意義を解明する。
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