全固体リチウム空気電池(全固体LOB)は理論重量エネルギー密度が 500 Wh/kg を超える「究極の二次電池」として期待されているが、放電生成物の低 Liイオン伝導性により反応点が消失し、容量とサイクル寿命が著しく制限されている。本研究は、リチウム欠損および遷移金属ドープ等を取り入れた放電生成物に着目し、機械学習ポテンシャルを用いたハイスループット分子動力学を駆使して Liイオン伝導性の決定要因を体系的に解明する。得られた構造―物性データから高伝導を実現する最適構造を特定することで、全固体LOB の高容量・長寿命化に資する普遍的な材料設計指針を確立する。
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