研究課題/領域番号 |
26221202
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研究種目 |
基盤研究(S)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
入江 一浩 京都大学, 農学研究科, 教授 (00168535)
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研究分担者 |
久米 利明 富山大学, 大学院医学薬学研究部(薬学), 教授 (10303843)
清水 孝彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (40301791)
徳田 隆彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80242692)
村上 一馬 京都大学, 農学研究科, 准教授 (80571281)
喜田 昭子 京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (70273430)
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研究期間 (年度) |
2014-05-30 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
164,450千円 (直接経費: 126,500千円、間接経費: 37,950千円)
2018年度: 27,300千円 (直接経費: 21,000千円、間接経費: 6,300千円)
2017年度: 23,400千円 (直接経費: 18,000千円、間接経費: 5,400千円)
2016年度: 23,400千円 (直接経費: 18,000千円、間接経費: 5,400千円)
2015年度: 24,180千円 (直接経費: 18,600千円、間接経費: 5,580千円)
2014年度: 66,170千円 (直接経費: 50,900千円、間接経費: 15,270千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイドβ / 毒性ターン / 凝集 / 抗体 / 脳脊髄液 / 診断 / フラボノイド / 脳神経疾患 / 有機化学 / 核酸アプタマー / ノックインマウス / 毒性オリゴマー / アルツハイマー / オリゴマー / 神経細胞毒性 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー病 (AD) の原因物質と考えられているアミロイドβタンパク質 (Aβ42) は,凝集することにより神経細胞毒性を示す.Aβ42の毒性コンホマーに特徴的なターン構造を特異的に認識する抗体・24B3を用いて,AD患者の脳脊髄液を分析したところ,毒性コンホマー量がADでない人と比べて有意に高いことが判明した.同時に24B3による受動免疫をADモデルマウスに対して行なったところ,認知機能障害が緩和された.一方,毒性2及び3量体モデルを合成し,12 ~ 24量体の準安定なオリゴマーを形成することを明らかにした.さらに,フラボノイド類のAβ42凝集抑制に関わる3つの構造要因を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究代表者らが提唱した「毒性配座理論」に基づき,Aβ42の準安定な2及び3量体モデルを初めて合成した点において学術的意義があると考えている.また社会的意義としては,抗原構造が明確な抗毒性オリゴマー抗体・24B3を用いて,ヒト脳脊髄液による新しいAD診断法を提案したことが挙げられる.今後,デジタルELISA法(SimoaTM装置)と今回新たに作成した抗毒性2量体特異抗体・48D4を用いて検出感度を上げることにより,ADの早期血液診断につながる可能性がある.さらに,24B3ならびに48D4抗体はAβ42による神経細胞毒性を低濃度で抑制したことから,ヒト化することにより治療薬への応用も期待できる.
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評価記号 |
検証結果 (区分)
A
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評価記号 |
評価結果 (区分)
A: 当初目標に向けて順調に研究が進展しており、期待どおりの成果が見込まれる
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