研究課題
基盤研究(S)
アクチン細胞骨格は、細胞の形態、接着、移動、分裂に大きな役割を果たしているが、これが個体の様々な機能でどう働いているかは余り明らかでない。本研究では、アクチンを造り出すmDiaという分子の遺伝子を欠損したマウスを作出し、このマウスの表現型を解析することで、この点を明らかにしようとした。その結果、mDiaが造り出すアクチン細胞骨格が、脳内のシナプスの構造を制御して、社会隔離された動物の不安亢進に働くこと、免疫に重要なT細胞の抗原刺激による活性化に働いていること、精巣の精細間で精子細胞とセルトリ細胞の相互作用を調節して精子に形態形成に働くこと、皮膚腫瘍形成で大きな役割を果たすことが明らかになった。
A-
A-: 当初目標に向けて概ね順調に研究が進展しており、一定の成果が見込まれるが、一部に遅れ等が認められるため、今後努力が必要である
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Cell Reports
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