研究課題/領域番号 |
26241018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
Strussmann C.A. (STRUSSMANN C.A.) 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (10231052)
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研究分担者 |
山本 洋嗣 東京海洋大学, 学術研究院, 助教 (10447592)
大竹 二雄 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (20160525)
近藤 昭彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (30201495)
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研究協力者 |
坂本 崇
横田 賢史
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
40,170千円 (直接経費: 30,900千円、間接経費: 9,270千円)
2018年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2016年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2015年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2014年度: 13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | 生態系影響評価 / 温暖化 / 温度依存型性決定 / 魚類 / 指標種 / 耳石 / リモートセンシング / 海洋生態 / 海洋保全 / トウゴロウイワシ目魚類 / 生態系影響評 / 海洋資源 / 地球温暖化 |
研究成果の概要 |
水温起因の生殖障害が生じやすい複数のトウゴロウイワシ目魚類で、生殖障害評価に利用可能な遺伝子(amhy等)を見出し、性転換個体の検出や生殖腺発達の評価を可能にした。また耳石微量元素Sr量と水温の間には相関があることを示し、輪紋解析と組み合わせることで、経験水温を個体レベルで推定可能であることを示した。さらにリモートセンシングを用いた調査エリアの水温監視には、実測水温と高い相関が認められた衛星MODISのデータが利用可能であることを示した。以上、地球温暖化と気候変動が魚類繁殖機構に与える悪影響を、監視・評価・予測するための早期警戒指標の基盤を樹立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
地球温暖化や気候変動に起因した異常水温が、魚類の生理機能、とりわけ種の繁栄・存続に直接的に関わる「繁殖」に与える悪影響が危惧されている。本課題では、水温起因の生殖障害が生じやすいとされる指標種(トウゴロウイワシ目魚類)を用い、「魚類繁殖機構に及ぼす地球温暖化・気候変動影響の早期警戒指標」を構築した。本影響評価系により、世界各地に生息する指標魚種の性比・生殖能力と環境水温の継続的なモニタリングがなされれば、将来的に危惧されている地球温暖化と気候変動に伴う異常水温が、内水面・沿岸域の生態系や重要水産生物資源に与える影響を、正確に監視・評価・予測することが可能となると期待される。
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