研究課題/領域番号 |
26244009
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
圀府寺 司 大阪大学, 文学研究科, 教授 (50205340)
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研究分担者 |
岡田 裕成 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00243741)
小林 頼子 目白大学, 社会学部, 教授 (10337636)
池上 裕子 神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20507058)
青野 純子 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (20620462)
河内 華子 大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (20709539)
桑木野 幸司 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (30609441)
陳岡 めぐみ 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究員 (50409702)
尾崎 彰宏 東北大学, 文学研究科, 教授 (80160844)
上原 真依 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (90609463)
赤尾 光春 大阪大学, 文学研究科, 助教 (90411694)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
35,620千円 (直接経費: 27,400千円、間接経費: 8,220千円)
2018年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2015年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2014年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
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キーワード | 美術市場 / 画商 / 美術経済学 / ユダヤ / ユダヤ人 / 経済史 / 文化経済学 |
研究成果の概要 |
欧米圏の美術研究においてはすでに数十年前から美術市場研究が本格的に始まり、その後も着実に発展してきた。しかし、日本においては美術市場の研究は美術史研究の中でもおそらくもっとも遅れた研究領域であった。これには文化に対する政治や経済の関与を極度に警戒する日本の戦後独特の背景があるが、そのことは芸術・文化の理解や発展をまちがいなく妨げてきた。本研究においては欧米圏の研究成果をまず十分に吸収、紹介するとともに、西洋美術の領域において独自の研究を進めるとともに、美術と経済のあり方についてより深い理解を広げようとしてきた。その成果はいくつかの出版物、シンポジウムならびに多くの論文によって達成されてきた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により日本における美術市場研究は着実に動き始めた。中堅、若手世代にもこの研究と取り組む研究者が現れてきた。その広がりはまだ十分とは言えないが、これまでの状態を大幅に改善してきたことはまちがいない。西洋の研究を中心に行ってはきたが、日本やアジアの美術研究者の中にも関心をもつ研究者も現れてきたことは、大きな成果だと言ってよい。社会的には本研究を通じて現代における美術政策、文化政策についての提言を関係省庁などに伝えることができた。文化活動がもっぱら国家予算頼みながらその予算が極めて少ない中、文化活動を経済システムの中で成長させるという思考を伝えられた意義も大きいと考える。
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