研究課題
基盤研究(A)
太陽コロナ中のプラズマダイナミクスを解明する上で鍵を握る、1秒角を上回る空間分解能でのX線イメージングを将来、宇宙からの太陽観測で実現することを目指し、これに必要な高精度の斜入射X線ミラーの開発研究を進めた。空間スケールに応じたミラー形状誤差の改善目標と、目標を実現するための研磨・計測アプローチを策定し、それに基づいたミラーの試作とSPring-8放射光施設でのX線結像性能評価を繰り返し、8 keVのX線に対し回折限界に到達する空間分解能(約0.1秒角)を持つX線ミラー試作に成功した。これにより高精度X線ミラーの国産開発のための技術的基盤を獲得した。
天体のX線撮像観測に用いられる斜入射ミラーは、波長の短いX線を精密に結像させるため、製作にナノレベルの加工精度と計測精度が必要である。米国のメーカーが撤退して以降、世界中で作れなくなっていた高精度斜入射ミラーを国産で開発することをめざして研究を進め、空間分解能が回折限界に到達する極めて高精度のミラーを実現することに成功した。研究を通じてミラーの加工と計測の方法論および技術基盤を国内に蓄積した。
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第18回宇宙科学シンポジウム 講演集
巻: -
Proceedings of SPIE
巻: 10386 ページ: 11-11
10.1117/12.2273507
第17回宇宙科学シンポジウム講演集
巻: ー
Proc. SPIE
巻: 9603 ページ: 96030U-96030U
10.1117/12.2188905
巻: 9144 ページ: 91443D-91443D
10.1117/12.2055925