研究課題
基盤研究(A)
従来の有機合成のおいて常識とされてきた反応ルートの革新につながる「均一系多核金属錯体触媒」という新しい触媒化学の分野の確立を目的とした研究を実施した。その結果、従来の単核金属錯体では困難な結合の活性化について、複数金属種の共同作用や配位子との電子的相互作用を利用することで、アミド結合や窒素間多重結合、有機化合物内の炭素―炭素多重結合などの結合活性化がすみやかに進行することを明らかにした。
これまでの有機合成化学は、均一系単核金属錯体触媒、を用いて発展してきた。本研究では、さらに高難度な反応の実現に向けて「均一系多核金属錯体触媒」の概念を提唱し、その結果、多段階を必要とし、廃棄物を多く生じる反応の効率化や、より安価な金属から成る触媒の開発に成功した。例えば、アミドの加アルコール分解は、従来、酸性・塩基性条件が必須であったが、マンガン触媒の利用により、中性条件下での反応を実現した。
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すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (22件) (うち国際共著 5件、 査読あり 21件、 謝辞記載あり 10件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (36件) (うち国際学会 20件、 招待講演 7件) 備考 (4件)
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