研究課題
基盤研究(A)
南アフリカ金鉱山の深度約1kmにおいて,採鉱により岩盤内で発生するAEを高分解能観測網により至近距離で計測し,様々な規模(数cm ~100m)の岩盤破壊を検出した.AE源の高精度決定により,厚さ数m,長さ約10-30mで傾斜する板状のダメージ構造を抽出できた.比較的緩やかな応力場変化に起因する大規模破壊は,広範な領域において岩盤が一気にせん断破壊を起こすのではなく,ダメージゾーンの形成が大規模破壊に至る重要な過程と考えられる知見が得られた.また,断層上の定常微小破壊活動,ゆっくり滑りの発生を示唆する活動,超微小繰り返し地震の活動など,これまで知られていなかった様々な微小破壊活動を発見した.
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