研究課題/領域番号 |
26252002
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝育種科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥本 裕 京都大学, 農学研究科, 教授 (90152438)
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研究分担者 |
寺石 政義 京都大学, 農学研究科, 講師 (80378819)
吉川 貴徳 京都大学, 農学研究科, 助教 (00721606)
築山 拓司 近畿大学, 農学部, 准教授 (00423004)
齊藤 大樹 京都大学, 農学研究科, 助教 (10536238)
小出 陽平 京都大学, 学内共同利用施設等, 助教 (70712008)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
40,430千円 (直接経費: 31,100千円、間接経費: 9,330千円)
2018年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2017年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2015年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
2014年度: 15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
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キーワード | イネ / 転移因子 / mPing / ストレス耐性 / ゲノム / MITE / 生育強勢 / Rurm1 / 遺伝子 / 植物 / 進化 / 育種学 / ゲノム改変 / ゲノムショック |
研究成果の概要 |
イネ品種銀坊主のゲノム内で高い転移活性を示す非自律性転移因子mPingを利用した新たな育種法の開発に繋がる以下の点を明らかにした。1)銀坊主集団より選抜したストレス耐性系統には特異的なmPing挿入があり、耐性獲得は挿入下流の遺伝子にストレス応答性が付与されことによると推察された。2)銀坊主の細粒突然変異系統Rurm1遺伝子内に挿入されたmPingの切出しに伴って分離する復帰型個体の中には旺盛な生育を示す生育強勢個体も分離する。この生育強勢個体は極めて多数の新規mPing挿入が生じており、mPing挿入に関してヘテロ箇所がゲノム内に多数生じることが生育強勢個体分離の原因と推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進化の過程で転移因子は遺伝子発現や転写産物の構造改変に深く関与してきた。本研究の結果、銀坊主集団内にはmPing新規挿入によってストレス条件下での発現が改変された遺伝子が多数分離していること、mPing新規挿入を利用したストレス耐性の育種素材の開発が可能であることが明らかになった。また、生育強勢個体ではmPingの新規挿入数が極めて多いことから、ゲノム内にmPing挿入ヘテロの箇所が増大することにより生じている一種のヘテロシス現象である可能性が認められた。mPing転移は自然突然変異であるため、mPing新規挿入は栽培や利用上の制約を受けない遺伝子発現の制御のための有用なツールとなり得る。
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