研究課題/領域番号 |
26252015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小鹿 一 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (50152492)
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研究分担者 |
矢島 新 東京農業大学, 生命科学部, 准教授 (30328546)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
32,890千円 (直接経費: 25,300千円、間接経費: 7,590千円)
2017年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2016年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2015年度: 10,530千円 (直接経費: 8,100千円、間接経費: 2,430千円)
2014年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | 疫病菌 / Phytophthora / 交配ホルモン / 受容体 / 生合成 / 微生物 / 有性生殖 / トランスクリプトーム |
研究成果の概要 |
作物に感染して甚大な被害を与えることで知られる疫病菌は、交配ホルモンを使って有性生殖を行う。この生物現象の分子基盤の確立に向けて、ホルモンの受容体と生合成酵素の同定を目指した。蛍光プローブ等を用いた生化学的アプローチは、タンパク質の不安定性または低発現量により成功しなかった。そこで、次世代シーケンサーを用いたRNA-Seqを用いたトランスクリプトーム解析により受容体および生合成遺伝子を探索した結果、候補遺伝子をそれぞれ数個に絞込むことができた。遺伝子ノックダウンなどの実験により受容体、生合成酵素の特定を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
疫病菌(Phytophthora属糸状菌)は、様々な作物に感染して甚大な被害を与えることで知られる。特にジャガイモ疫病菌はアイルランドジャガイモ飢饉を引き起こした歴史をもつ。この植物病原菌は有性生殖を行うことで耐久性(グローバルな拡散性)と遺伝的多様性を獲得した有性胞子を作るので、疫病菌有性生殖の分子基盤の確立は、微生物有性生殖メカニズムの解明という学術的な意義に加え、疫病菌繁殖制御に繋がる重要課題である。
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