研究課題/領域番号 |
26252048
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀本 泰介 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (00222282)
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研究分担者 |
村上 晋 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10636757)
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研究期間 (年度) |
2014-04-22 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
35,100千円 (直接経費: 27,000千円、間接経費: 8,100千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
2015年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2014年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
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キーワード | ウイルス / 感染症 / 獣医学 / ワクチン / インフルエンザ / 腫瘍 |
研究成果の概要 |
本研究は、(1) 1回感染型非増殖性ウイルスのインフルエンザワクチンへの応用、(2) 犬の腫瘍を対象とした制限増殖型腫瘍溶解性アデノウイルスについて検討した。(1)では、複数のHA亜型に対応する混合ワクチンの作製に必要なH1~H15を恒常発現するMDCK細胞を樹立し、一部の1回感染型非増殖性ウイルスをリバースジェネティクス法により作出した。(2)では、コウモリアデノウイルスが犬の腫瘍溶解性ウイルスのベースとして応用できることを明らかにし、細胞人工染色体を用いたリバースジェネティクス法を確立し、初期遺伝子E1A/Bを欠損する制限増殖性ウイルスを作出し、その強い犬腫瘍細胞障害性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鳥インフルエンザを防御するための1回感染型非増殖性ウイルスの構築、さらにp10分子等を同時に発現するワクチン候補ウイルスの構築は、本研究グループ以外では例がない。複数のHA亜型に対応できる多価ワクチンの構築は、新興性インフルエンザに対応できる独創的な戦略であり、本研究は今後の展開に貢献する。一方、腫瘍細胞特異的に増殖する非病原性アデノウイルスを構築し、犬の抗ガン療法としての実用化を目指すのは国内では初めての戦略である。。今回明らかになったコウモリアデノウイルスをベースとする腫瘍溶解性ウイルスの応用性は今後の研究に貢献する。
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