研究課題/領域番号 |
26257014
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
平田 昌弘 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30396337)
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研究分担者 |
吉田 睦 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (00312926)
池谷 和信 国立民族学博物館, 人類文明誌研究部, 教授 (10211723)
月原 敏博 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(総合グローバル), 教授 (10254377)
辻 貴志 佐賀大学, 農学部, 特定研究員 (30507108)
増野 高司 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 客員研究員 (40569159)
兒玉 香菜子 (児玉香菜子) 千葉大学, 文学部, 准教授 (20465933)
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研究協力者 |
中田 篤
高倉 浩樹
阿良田 麻里子
山田 勇
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
42,120千円 (直接経費: 32,400千円、間接経費: 9,720千円)
2018年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2017年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2016年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2015年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2014年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 乳文化 / 牧畜 / 生業 / 文化圏 / 母子畜間関係 / 催乳 / 文化人類学 / 乳文化論 / 牧畜論 / 地域比較 / 乾燥地 / 地域間比較 / 牧畜類型分類モデル / 牧畜定義 |
研究成果の概要 |
乳利用の視座から牧畜を地域間比較し、非搾乳文化圏の構成論理を検討すると共に、「ユーラシア大陸における乳文化の一元二極化」仮説を検証し、牧畜モデルの定義の再検討を目的とした。成果は、乳文化圏においては、仮説が改めて確認されると共に、「アフロ・ユーラシア大陸における乳文化の一元二極化」仮説を提起するに至った。非乳文化圏においては、「非母子畜分離―母子畜間の関係性維持」「搾乳の困難性」「低い労働生産性」が搾乳へと至らせない大きな要因であることを明らかとした。牧畜モデルの再検討では、「動物の群を管理し、その増殖を手伝い、その乳・肉や機動力を直接・間接に利用する生業」と定義する結論となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、乳利用という人類史において極めて重要な生産活動に着目し、人間と家畜との関係を調査研究したものである。東・東南アジアのブタ、南米大陸のリャマ・アルパカからなぜ搾乳しないのか、その要因群を抽出できたことは、人類と家畜との関係史の解明において極めて意義深いと考えている。また、ユーラシア大陸の乳利用史を全世界に拡張し、「アフロ・ユーラシア大陸における乳文化の一元二極化」との仮説を提起し、人類の乳利用史をまとめあげられたことも、学術的に意義あるものと考えている。
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