研究課題/領域番号 |
26282008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
デザイン学
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
土岐 謙次 宮城大学, 事業構想学群(部), 教授 (20423783)
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研究分担者 |
田中 浩也 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (00372574)
金田 充弘 東京藝術大学, 美術学部, 准教授 (00466989)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2014年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | 漆 / プロダクトデザイン / デジタルファブリケーション / マテリアルデザイン / デザイン学 |
研究成果の概要 |
本研究は古来仏像制作に用いられた乾漆造形技術の堅牢性・耐久性を評価し、持続可能な現代のものづくり技術として、漆による革新的な乾漆生産技術を確立し、建築・デザイン分野を中心とした幅広い分野での乾漆の用途開発を目指したものである。強度試験を中心とした造形的構造技術と、デジタルファブリケーション技術を中心とした表面的装飾技術の側面から研究を実施した。これらにより、乾漆が強度的・造形的にもFRP等の合成樹脂を代替しうる造形技術になり得ることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
はるか1,300年前の天平時代に確立した乾漆は、現代のF.R.P.と原理的に同じ造形技法である。しかしながら、現代まで乾漆自体が構造となって荷重を支えるような家具や建築物はほとんど作られていない。また漆は天然の抗菌作用があり、現代生活でも十分に利活用できる衛生的で高機能な天然素材である。本研究では乾漆がFRPと同等以上の強度を持つこと、自在な造形が可能な事を実証した。漆を機能性塗料と評価した場合に、新たなものづくりの可能性が予想される。天然資源による日本独自のものづくり技術として、伝統工芸以外の新たな漆の価値が創出される。
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