研究課題/領域番号 |
26282066
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
|
研究機関 | 四日市大学 (2018) 大阪府立大学 (2014-2017) |
研究代表者 |
斎藤 憲 四日市大学, 関孝和数学研究所, 研究員 (10221988)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2014年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | ユークリッド / エウクレイデス / 構文解析 / 『原論』 / ギリシャ数学 / 古典ギリシャ語 / 依存文法 / ギリシャ数学史 |
研究成果の概要 |
エウクレイデス『原論』のテクストのうち,後世の注釈など,異なる起源を持つ部分を特定することを目的として,全文の構文解析を行うことを企図した.そのため,テニエールの依存文法をモデルとする文法を定義し,構文解析を支援し,結果を記録するプログラムを作成した.『原論』の第1~4巻,および第6巻について構文解析を完了した.幾つかの命題解析結果はxmlファイルで記録されている.xmlファイルの扱い方を意識せずに特定の構文や単語を検索するためのツールはなお開発中である
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ギリシャ数学文献,とりわけ最も広く読まれた『原論』は,その成立以降,多くの注釈や編集を経てきたことが確実であるにもかかわらず,伝来の中世写本の内容が無批判に原著者エウクレイデスの記述と受け取られてきた.本研究で開発した構文解析支援プログラムによって,後世の編集に由来する部分を特定するための,主観的でない議論が展開できることが期待される.また,この手法は,基本的にはすべての古典文献に応用可能であり,古典研究が新たな分析手段を獲得する可能性を持つ.
|