研究課題
基盤研究(B)
近年、製剤開発において薬剤の難水溶性化が進んでいる。難水溶性薬剤は水への溶解性が低いため、生理活性が低いとされる。難水溶性薬剤の改善手段として、薬剤の粒径をナノサイズまで小さくしたナノ結晶製剤が注目されている。本研究課題で、化学計算を導入し、ナノ結晶製剤の作製と評価を行った。化学計算により、特に油水分配係数(logP値)が重要な判断基準となることが分かった。ナノ結晶水分散製剤の長期安定性を維持できる手段に足掛かりを付けた。またナノ結晶点眼製剤において、市販の点眼懸濁製剤よりも眼内移行性が高まることが分かった。今後のナノ結晶製剤開発において有益な知見を得ることに成功した。
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