研究課題/領域番号 |
26284024
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
佐野 みどり 学習院大学, 文学部, 教授 (60178811)
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研究分担者 |
藤原 重雄 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (40313192)
加須屋 誠 京都市立芸術大学, 芸術資源研究センター, 客員研究員 (60221876)
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研究協力者 |
相澤 正彦
水野 僚子
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2015年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2014年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 美術史 / 近世物語絵画 / 古典知 / 古典権威 / フレーム / 盛安本源氏物語絵巻 / 源氏絵 / お伽草子 / 中近世物語絵画 / 国際研究者交流 / 中世の信仰 / 仏教説話画 / 倣古と創造 / 物語表現 / 景観表象 / 話型 / 日本美術 / 中近世物語絵 / 説話表現 / 掛幅縁起 |
研究成果の概要 |
国内外の中近世物語絵画の調査を進め、国内所蔵先では延べ27か所、国外ではアメリカ、イギリス、フランスを中心に20か所及び個人コレクション13件の訪問調査を行った。調査データは作品の基礎資料として研究協力者とともに検討を加え、公開研究集会において研究報告を行い、調査の成果を開示することに努めた。また、国内外の研究者を招聘して4回の国際シンポジウムを開催し、様々な媒体における古典の戦略と前近代日本のアイデンティティの問題、および近世造形における古典知の形成とその創造力について議論を深めた。これらシンポジウムや研究集会での報告に基づき『フレームの超域文化学』を編集した(2019年度末に公刊予定)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学問的意義としては、近世物語絵画における古典の問題について、①中世的古典観の変容と古典権威の形成、②地下文化人における古典受容の実態、③お伽草子絵巻や上製奈良絵本における古典のフレーム、④古典の価値システムが如何なる言説を作り上げ、如何なる境界を作り出すのかといった論点を深め、図書12件、雑誌論文20件、学会等発表22件の成果を挙げた事、また、社会的意義としては、①資源生成(調査データの整理蓄積、トレース図や付属文書翻刻・校訂、35ミリフィルムデータの電子化)、②研究成果還流(研究集会やシンポジウム、展覧会協力)、③国内外の研究者ネットワークの形成(特に若手研究者の交流)が挙げられる。
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