研究課題/領域番号 |
26284052
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
三宅 晶子 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (50157608)
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研究分担者 |
橋本 雄一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (30305403)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2014年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | トランスナショナル/メモリー / ナショナル・メモリー / 文化的記憶 / コミュニケーション的記憶 / イエシュケ記念碑 / 青島 / 満州 / 坂東ドイツ人俘虜収容所 / イェシュケ記念碑 / トランスナショナルメモリー / 坂東捕虜収容所 / 烈魄化碧碑 / 東亜建設之礎 / 青島の街路樹 / 東亜新秩序の礎 / 坂東俘虜収容所分置所跡 / 坂東俘虜収容所 / 大連 / 慰霊 / 想起 / 膠州湾租借地 / 模範的植民都市 / 記憶メディアとしての都市 / 山東半島 / 想起の文化 / 記憶メディア都市 / 宗教的情操 / 植民地 / 忘却と称賛 / コロニアル / 烟台 / 植民都市 / 第1次世界大戦・第2次世界大戦 |
研究成果の概要 |
中国の青島・烟台を、青島のドイツ租借期(1898~1914)、日本占領期(1914~1922、1938~1945)現代に至る変遷を中心に、コロニアル/ポストコロニアル研究・「記憶」研究・「都市」研究の視点から日中共同研究を行った。研究対象としては、建築・街路・記念碑等の視覚・物質情報、新聞・文学・手記等の文字情報、アンケートなどを扱い、ドイツ・日本・中国の「文化的記憶」の諸相を明らかにした。一般に抱かれているノスタルジックなイメージをかいくぐり、植民地化した側と植民地化された側の認識と記憶の非対称性を提示しつつ、ナショナル・メモリーを検証しトランスナショナル・メモリーの形成の可能性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般には青島や第1次世界大戦については、その後の第2次世界大戦と比べるとノスタルジックに回想されることが多いが、本研究では、植民地化された側の当時の理解とその後の記憶の変遷にも焦点を当て、植民地化した側と植民地化された側の認識と記憶の非対称性、忘却されてきた負の歴史も含めて新たな資料と記憶の見取り図を提示することができた。これら日独中のナショナル・メモリーの変遷と交流の見取り図は、「文化的記憶」研究としての比較文化論に新たな貢献をなすものであり、国境を超えるトランスナショナル・メモリー形成の可能性を提示するものである。
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