研究課題/領域番号 |
26284061
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
松岡 和美 慶應義塾大学, 経済学部(日吉), 教授 (30327671)
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研究分担者 |
内堀 朝子 日本大学, 生産工学部, 教授 (70366566)
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研究協力者 |
赤堀 仁美
池田 亜希子
岡 典栄
數見 陽子
小林 信恵
坂本 祐太
下谷 奈津子
馬場 博史
林 雅臣
前川 和美
南田 政浩
矢野 羽衣子
Davidson Kathryn
Gagne Deanna
Lieberman Amy
Lillo-Martin Diane
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2014年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 日本手話 / 非手指表現 / ろう児の手話 / モダリティ / 否定 / 手話教育 / 宮窪手話 / 手型 / ろう児 / 地域共有手話 / 顕著性 / メタファー / ジェスチャー / 非手指標識 / ビレッジサイン / 空間使用 / 空間 / 証拠性 / 第二言語習得 / 言語獲得 / 類型論 / 言語学 / 手話言語学 / 統語論 / 意味論 / 危機言語 / 言語発達 / 国際情報交換 / 国際情報交換(アメリカ) / 村落手話 / ネイティブサイナー |
研究成果の概要 |
統語研究では、モダリティ・否定・省略・話題化などの構文に現れる手指および非手指表現の言語学的性質の記述と考察を行った。愛媛県大島の宮窪町でろう者と聴者が共有する宮窪手話の記述を行った。学校法人明晴学園と協働し、日本手話を母語とするろう乳児と保護者の対話コーパス作成を始め、一部の分析結果を学会で発表した。成人の手話学習者の代名詞やうなずきに関する知見を得て、大学での手話クラス運営について考察を行った。数量詞の解釈に見られる空間使用の国際比較研究を開始した。これらの研究活動の多くで、ろうの共同研究者が重要な役割を果たしている。ろう者・聴者が同時に参加できるワークショップを2年にわたって開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究ではまとまった記述がないモダリティ・否定・省略などの言語現象について、日本手話の文法パターンの基礎データをまとめ、国内外の手話言語学関連学会や学術誌で発表できた意義は大きい。進行中のろう親子の対話動画コーパス作成への海外研究者の関心も高い。本研究で得られた知見は、日本手話版DVD付の手話言語学概論書や、代表者が監修を務めるNHK Eテレ「みんなの手話」に活かされている。宮窪手話の研究成果は一般雑誌や海外のウェブ記事・NHKドキュメンタリー番組で取り上げられた。宮窪手話・ろう児の手話発達・かな文字由来の手話研究などは、ろう者の共同研究者が主体となって調査・分析・発表を行った。
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