研究課題/領域番号 |
26284087
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 東京大学 (2014, 2018-2019) 早稲田大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
本村 凌二 東京大学, 大学院総合文化研究科, 名誉教授 (40147880)
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研究分担者 |
中村 雄祐 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (60237443)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2014年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 史学 / 比較史 / 識字率 / 通時的研究 / 読み書き能力 |
研究成果の概要 |
生存のための養生訓や医療教育について、古代ローマと大江戸日本、ギリシア古典期と唐代中国、近代における本国と植民地等を事例としてとりあげ、それらの比較社会史的な分析を試みた。ローマと江戸については、世界史の中で浄水意識が際立って高いことを確認しながら、それらの訓戒の伝授の仕方を分析した。またギリシアと唐にあっては、西洋医学と東洋医学のそれぞれの伝授・教育について、民衆の識字率との関連で伝統の継承の歴史的背景を明確にした。 学際研究教育プログラムのテキストマイニングを行い論文を公開した。また16~19世紀のスペイン植民地帝国における文書管理実践に関する共同研究の成果をインターネット上に可視化した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いかに読み書き能力が普及しているかということは、人間の生存の条件を大きく左右する。この事実について検証することにより、とりわけ身体保全と衛生観念が文書として管理されていることの必要性を強調することができた。それらの知識が固定されておらず、疫病や感染症などを機に、再検討され、新たな慣習や制度を生むという歴史的・社会的意義が明らかになった。 ICTを積極的に活用しながら学術研究におけるデータ収集、分析、成果の公開の方法を実践的に考え、成果の公開も行うことができた。これらの作業は、大学等の高等教育の現場においても活用可能である。
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