研究課題/領域番号 |
26284104
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
吉川 聡 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 室長 (60321626)
|
研究分担者 |
渡辺 晃宏 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, その他部局等, 副所長 (30212319)
横内 裕人 京都府立大学, 文学部, 教授 (50706520)
|
研究協力者 |
遠藤 基郎
富田 正弘
坂東 俊彦
栗山 雅夫
水谷 友紀
小原 嘉記
竹貫 友佳子
大田 壮一郎
長村 祥知
綾村 宏
馬場 基
山本 崇
山本 祥隆
髙田 祐一
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2015年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2014年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
|
キーワード | 史料学 / 東大寺 / 興福寺 / 奈良 / 神仏分離 / 東大寺近世文書 / 興福寺承仕 / 日本史 / 廃仏毀釈 |
研究成果の概要 |
東大寺に所在する、未整理の古文書・聖教の調査を進めた。そこには、東大寺・奈良に関係する多様な新出資料が存在した。 なかでも、明治維新期の資料からは、東大寺・興福寺の神仏分離の状況が読み取れた。両寺の間では対応に違いがあり、それは両者の歩んだ歴史の違いを反映していることも推測できた。 また関連して、興福寺関係資料を調査することになった。その中には興福寺承仕関係の中世文書も存在した。また東大寺中性院の襖・屏風の下張り文書や、奈良町の個人蔵資料も調査し、興味深い新出資料を見いだした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東大寺をはじめとし、奈良の各所には、未整理のまま保管されている歴史資料が膨大に存在する。それらは現状では研究に利用することは不可能であり、資料が失われる危険性も大きい。そのような資料をできる限り調査して目録を作成したことは、資料の保存・活用のための基礎作業である。今回の調査研究からは、さらには、明治維新期の南都寺院の動向が従来よりも明確になった。当時の僧侶たちがとった判断・行動は、現代人の感覚からは奇異に見える点もある。ただし、そこには当時の社会情勢・歴史的経緯もあったことが推測できた。
|