研究課題/領域番号 |
26284113
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
勝田 俊輔 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (00313180)
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研究分担者 |
後藤 はる美 東洋大学, 文学部, 准教授 (00540379)
辻本 諭 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50706934)
近藤 和彦 立正大学, 人文科学研究所, 研究員 (90011387)
坂下 史 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (90326132)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,210千円 (直接経費: 11,700千円、間接経費: 3,510千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2015年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2014年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | コスモポリタニズム / ヨーロッパ / 近世 / 国際交流 / 西洋史学 / イギリス史 / ヨーロッパ史 / 18世紀 / 西洋史 / アメリカ史 / パトリオティズム / 秩序 / ブリテン / ブリテン世界 / イギリス / アイルランド / アメリカ / ブリテン史 |
研究成果の概要 |
本研究は、当初の課題に掲げた二つの問題のうち、主にコスモポリタニズムに注力した。海外より研究者を二名招聘してワークショップを計二度開催した他、日本18世紀学会主催のシンポジウムに研究メンバーが参加し、報告を行った。この他にも日本人のワークショップを二回、研究メンバ-による研究会を約10回組織した。 以上の活動を通じて明らかになったのは、第一に、西洋世界のコスモポリタニズムは、個人の次元、国民の次元、超国家組織の次元を持った重層的な理念だったこと、第二にこの理念は、当時の戦争や宗教対立、貿易の競争などの現実に対して、急進主義的な変化とは異なる性質の改革構想としての意味を持ったこと、である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コスモポリタニズム研究は、冷戦後の世界秩序を考える手がかりとして、1990年代より英語圏で隆盛を見ている。日本語圏では、政治思想研究としては成果を生みつつあるものの、特に歴史研究においては未開拓のテーマである。本研究課題は、主に18世紀西洋におけるコスモポリタニズムを検討した。その結果、18世紀の知識人にとっては、アメリカ独立革命やフランス革命で掲げられた自由や平等の問題とは別に、諸国家の対立が深刻な問題であり、コスモポリタニズムはそうした現実に対する緩和策として構想されていた面が強かったことを確認した。この意味で、コスモポリタニズム研究は、現代世界の問題についても貢献することが可能となろう。
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