研究課題/領域番号 |
26284138
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
島田 将喜 帝京科学大学, 生命環境学部, 准教授 (10447922)
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研究分担者 |
中村 美知夫 京都大学, 理学研究科, 准教授 (30322647)
大石 高典 東京外国語大学, 現代アフリカ地域研究センター, 講師 (30528724)
高橋 康介 中京大学, 心理学部, 准教授 (80606682)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2015年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2014年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 社会ネットワーク分析 / ホモルーデンス / 子ども / トングウェ / チンパンジー / ニホンザル / 認知心理学実験 / 遊び / 子ども社会 / 人類進化論 / 社会的ネットワーク分析 / 社会ネットワーク / 社会的ネットワーク |
研究成果の概要 |
ホモルーデンスとしての人類にとっての遊びや、コドモ社会の本質的重要性を明らかにした。野生霊長類を対象とした長期フィールドワークによって得られたデータを、社会ネットワーク分析(SNA)の手法を用いて分析することで、ホモルーデンスの進化に関する「毛づくろい=遊び仮説」「狩猟=ゲーム仮説」を検証し、多くの成果を公表した。「動物の社会ネットワーク分析入門」を翻訳し、方法論としてのSNAを国内の動物行動学研究者に広めることに寄与した。また遊びの認知的側面の研究を推進する過程で、異分野間コラボレーションを実現し、洋の東西のみに偏りがちだった文化心理学の比較対象をアフリカ地域にまで拡大することに貢献した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、人類の進化の解明には「遊び」というこれまで重視されてこなかった観点からの研究が不可欠であり、人間存在にとってもヒト以外の霊長類にとっても切り離すことのできない重要な行動であることを端的に示すことができた。これまで質的にしか比較できなかった異種間の社会ネットワークや、異なるインタラクション間のネットワークであってもSNAを適用すれば比較可能になるという本研究で用いた方法論を、動物行動学分野に広めることに貢献した。さらにこれまで実現困難だった文化人類学分野と霊長類学、認知心理学のコラボレーションを実現させ、フィールドにおける認知心理学実験を行い、また世界に先駆けた成果を上げた。
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