資産市場における構造変化の検出と投資理論への応用

• 研究課題/領域番号: 26285069
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 金融・ファイナンス
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 江上 雅彦 京都大学, 経済学研究科, 教授 (40467395)
• 研究分担者: 若井 克俊 京都大学, 経済学研究科, 教授 (80455708)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円); 2016年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円); 2015年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2014年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
• キーワード: 構造変化 / 相関 / 効率的ポートフォリオ / クレジットリスク / REIT / マルコフ過程 / 証券化プログラム / 変位理論 / 債権証券化 / レバレッジ比率 / 最終通過時刻 / 資産価格理論 / ファイナンス工学 / 金融論 / ＲＥＩＴ / マルコフモデル / ジャンプ過程 / 相関係数 / 最適ポートフォリオ

研究成果の概要

資本市場における資産間の相関係数の高まりなどの構造変化を検出し、効率的ポートフォリオの組成について研究を行った。さらに資本市場の情報から観測不可能な資産価値を推計する方法を用いることで、構造変化を反映する形で、クレジットリスク管理、REIT市場分析、銀行の債権証券化市場分析等の応用研究を行うことができた。これによりデフォルト相関の上昇を早期に検出するモデル、クレジットリスク管理ツール、債権証券化で得た資金の使途を判別するツール等の開発を行った。

研究成果

• [雑誌論文] An Analysis of Simultaneous Company Defaults Using a Shot Noise Process (2017)
  • 著者名/発表者名: M. Egami and R. Kevkhishvili
  • 雑誌名: Journal of Banking and Finance 巻: 80 ページ: 135-161
  • DOI: 10.1016/j.jbankfin.2017.04.007
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Direct Solution Method for Pricing Options involving the Maximum Process (2017)
  • 著者名/発表者名: M. Egami and T. Oryu
  • 雑誌名: Finance and Stochastics 巻: 21 号: 4 ページ: 967-993
  • DOI: 10.1007/s00780-017-0343-5
  • 査読あり
• [雑誌論文] An Excursion-theoretic Approach to Regulator's Bank Reorganization Problem (2015)
  • 著者名/発表者名: Masahiko Egami and Tadao Oryu
  • 雑誌名: Operations Research 巻: 63 ページ: 523-539
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] 証券化による発行者の資産リスクの変動と資本市場の評価 (2015)
  • 著者名/発表者名: 江上雅彦・細野薫
  • 雑誌名: 学習院大学経済経営研究所 年報 巻: 29 ページ: 19-28
• [雑誌論文] An excursion-theoretic approach to regualtor's bank reorganization problem (2015)
  • 著者名/発表者名: Masahiko Egami and Tadao Oryu
  • 雑誌名: Operations Research 巻: 未定
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [学会発表] Explicit Solutions for Optimal Stopping of Maximum Process with Absorbing Boundary (2016)
  • 著者名/発表者名: 江上雅彦
  • 学会等名: Ｂａｃｈｅｌｉｅｒ Ｆｉｎａｎｃｅ Ｓｏｃｉｅｔｙ， ９ｔｈ Ｗｏｒｌｄ Ｃｏｎｇｒｅｓｓ
  • 発表場所: Ｎｅｗ Ｙｏｒｋ， ＮＹ
  • 年月日: 2016-07-15
  • 国際学会
• [学会発表] 拡散過程とその最大値に関する最適停止問題の変位理論による解法について (2016)
  • 著者名/発表者名: 江上雅彦
  • 学会等名: 日本オペレーションズ・リサーチ学会2016春季研究発表会
  • 発表場所: 慶応義塾大学 矢上キャンパス、横浜市
  • 年月日: 2016-03-17
• [備考] Masahiko Egami
  • URL: http://www.econ.kyoto-u.ac.jp/~egami/
• [備考] Social Science Research Network
  • URL: https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=1593524
• [備考] ArXiv
  • URL: https://arxiv.org/abs/1701.04565