研究課題/領域番号 |
26285077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 高千穂大学 |
研究代表者 |
大島 久幸 高千穂大学, 経営学部, 教授 (40327995)
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研究分担者 |
中林 真幸 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (60302676)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2014年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 経済史 / 内部労働市場 / 昇進 / 賃金動態 / 総合商社 / 三井物産 / 三菱商事 / 経営学 / 経営史 / 経済学 |
研究成果の概要 |
本研究では「三井物産使用人録」を用いて1910年代から1940年代までの三井物産全社員の個人データの情報を分析した結果、同社では明治期に行われていた中途採用者やたたき上げ職員の採用を廃止し、1920年代にかけて中等教育出身者以上の新卒者を長期勤続させて社内で選抜するという強固な内部労働市場を形成した。そこでは、出身学校間の格差は従来想定されているほど大きくはなかった。他方、後発商社である三菱商事の場合、業務の拡張に際して外部労働市場からの人員調達が不可避であり、内部労働市場の役割は限定的であった。また学歴など入社経路の違いも昇進に一定程度の影響を与えていたと判断できる分析結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
総合商社の人材形成に関する研究は、この20年ほどの間に戦前期最大手であった三井物産を中心に活発化している。しかし、従来、分析に際して用いられてきた「職員録」では担当掛と限られた職位しか判明せず、総合商社がどのような能力を必要とし、蓄積したのかを十分解明できなかった。本研究では、新たに用いる「使用人録」によって、1910年代から1940年代までの三井物産全社員の「年齢」「入社年」「出身校」「職種」「職階」「給与」「生年」「出身地」等の情報をすべてデータ化し、同社社員の職歴形成の実態解明を進めた。また併せて三菱商事の「職員録」のデータ化も進め、三井物産の職歴形成の特徴を相対化することに努めた。
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