研究課題/領域番号 |
26287044
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 貴浩 京都大学, 理学研究科, 教授 (40281117)
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研究協力者 |
浦川 優子
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2015年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2014年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 宇宙物理学 / インフレーション / 曲がった時空の場の理論 / 赤外発散 / 宇宙物理 / 場の理論 / 曲った時空の場の理論 |
研究成果の概要 |
超ホライズンスケールにおける曲率ゆらぎの保存には空間のスケール変換に対する不変性が重要な役割を果たす。ループ補正を受けた有効作用も、この不変性を保つことを証明した。曲率ゆらぎの保存の他にも整合性関係などの普遍的性質がある。これらは、広義のゲージ変換に関係するとされるが、我々はさらに局所性条件が必要であることを示した。また、観測可能な物理量が赤外発散しない条件が、同じ局所性条件であると示した。一方、大学院生の徳田順生君と共同で、ドジッター背景時空上でのスカラー場の長波長モードに対する有効運動方程式を導出するための系統的な方法を定式化し、この運動が古典的な確率過程と解釈できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフレーション宇宙論は宇宙の初期条件に関わる諸問題の多くを解決することに成功した。しかし、インフレーション宇宙論の成功は、それ以前の宇宙を探索することを難しくしている。我々の研究は、その状況を打破する突破口を見出すべく、インフレーション宇宙論の基礎付けの脆弱な部分にメスを入れ、ほころびが生じないかを確かめる試みである。結果としては、これまでの理論予想の正しさを補強する、より強固な理論的枠組みを与えることに貢献したことになる。
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