研究課題/領域番号 |
26287048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
角野 秀一 首都大学東京, 理学研究科, 教授 (70376698)
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研究分担者 |
住吉 孝行 首都大学東京, 理学研究科, 客員教授 (30154628)
石原 信弘 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, その他部局等, 名誉教授 (50044780)
岩瀬 広 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 放射線科学センター, 助教 (00469876)
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研究協力者 |
加藤 義昭
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,990千円 (直接経費: 12,300千円、間接経費: 3,690千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2014年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 二重ベータ崩壊 / ニュートリノ / マヨラナ性 / 飛跡検出器 / マヨラナ粒子 / 素粒子実験 / 実験核物理 / 二重ベータ崩壊実験装置開発 / ドリフトチェンバー開発 |
研究成果の概要 |
ニュートリノのマヨラナ性の検証を目的とするニュートリノレス二重ベータ崩壊探索実験のための新しい実験装置の開発を行っている。ガス飛跡検出器を用いて、2本のベータ線の運動学的情報を全て捕えることで背景事象との区別を行う。本研究課題においては、改良を重ねた第三世代の実験装置の開発を行った。当初目標の、実験装置を用いた二重ベータ崩壊実験の開始までは至らなかったが、高エネルギー加速器研究機構と首都大でそれぞれ飛跡検出器の開発・試験を行ない、宇宙線信号を用いて、その飛跡を3次元的に捕えることができることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で探求した実験手法が確立され、もしニュートリノレス二重ベータ崩壊が発見され、ニュートリノがマヨラナ粒子であることが証明された場合には、本手法で得ることができるベータ線の間の角相関の情報を用いて、さらにニュートリノレス二重ベータ崩壊に寄与する新物理の候補を絞り込むことができる。また、ニュートリノレス二重ベータ崩壊が世界各地の実験で発見されない状況においては、ニュートリノレス4重ベータ崩壊の探索を通して、逆にニュートリノがディラック粒子であることを積極的に証明できる可能性がある。本研究課題の成果はそれらに向けた一歩である。
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