氷期気候変動を駆動した海洋深層変動に関するモデリング研究

• 研究課題/領域番号: 26287112
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 気象・海洋物理・陸水学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 岡 顕 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70396943)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円); 2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円); 2015年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円); 2014年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
• キーワード: 海洋深層循環 / 海洋炭素循環 / 氷期気候変動 / 気候変動 / 海洋物理・陸水学

研究成果の概要

数十～数千年の長期気候変動の鍵となる海洋深層の変動メカニズムとその気候への影響の理解を目指し、大気大循環モデル、海洋大循環モデル、簡易気候結合モデル、海洋炭素・物質循環モデルなど、さまざまな数値モデル群を用いて氷期気候変動に関する数値シミュレーションを実施した。氷期において提唱されている海洋深層循環の３つの形態（モード）に注目し、それらを適切に再現でき、かつ長期時間積分が可能な気候シミュレーション手法の確立を試みるともに、DOイベントとして知られる氷期における急激な気候変動を理解するためのさまざまな数値シミュレーションを実施した。

研究成果

• [雑誌論文] The post-2002 global warming hiatus caused by the subtropical Southern Ocean heating acceleration (2017)
  • 著者名/発表者名: A. Oka and M. Watanabe
  • 雑誌名: Geophysical Research Letters 巻: 44 号: 7 ページ: 1-13
  • DOI: 10.1002/2016gl072184
  • 査読あり
• [雑誌論文] State dependence of climatic instability over the past 720,000 years from Antarctic ice cores and climate modeling (2017)
  • 著者名/発表者名: Dome Fuji Ice Core Project Members [A.Oka listed in 37th author]
  • 雑誌名: Science advances 巻: 3 ページ: 1-9
  • NAID: 120005981371
  • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Role of Southern Ocean stratification in glacial atmospheric CO2 reduction evaluated by a three‐dimensional ocean general circulation model. (2015)
  • 著者名/発表者名: Kobayashi, H., Abe‐Ouchi, A., & Oka, A.
  • 雑誌名: Paleoceanography 巻: 30 号: 9 ページ: 1202-1216
  • DOI: 10.1002/2015pa002786
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [学会発表] 赤道太平洋上の風応力により駆動される海洋熱吸収の変化とその全球平均気温への影響 (2016)
  • 著者名/発表者名: 岡 顕
  • 学会等名: 日本海洋学会
  • 発表場所: 東京大学本郷キャンパス（ 東京都）
  • 年月日: 2016-03-17
• [学会発表] 氷期の大気中二酸化炭素濃度変動に果たす南大洋の役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 小林英貴、岡顕、阿部彩子
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2016年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県・千葉市）
  • 招待講演
• [学会発表] 近年の地球温暖化の停滞における 南大洋の役割 (2016)
  • 著者名/発表者名: 岡 顕、渡部雅治
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2016年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県・千葉市）
• [学会発表] Ocean carbon pumps in CMIP5 earth system models diagnosed by a vector diagram (2016)
  • 著者名/発表者名: Akira Oka
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2016年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（千葉県・千葉市）
• [学会発表] The role of thermal threshold of the Atlantic meridional overturning circulation in glacial abrupt climate changes (2016)
  • 著者名/発表者名: Akira Oka, Ayako Abe-Ouchi, Yusuke Yokoyama, Kenji Kawamura, Hiroyasu Hasumi
  • 学会等名: 12th International Conference on Paleoceanography
  • 発表場所: Utrecht (The Netherlands)
  • 国際学会
• [学会発表] Modeling of glacial ocean carbon cycle by focusing on the role of the Southern Ocean and carbonate compensation process (2016)
  • 著者名/発表者名: H. Kobayashi and A. Oka
  • 学会等名: 12th International Conference on Paleoceanography
  • 発表場所: Utrecht (The Netherlands)
  • 国際学会
• [学会発表] Role of Southern Ocean stratification in glacial atmospheric CO2 reduction (2016)
  • 著者名/発表者名: H. Kobayashi and A. Oka
  • 学会等名: Goldschmidt conference
  • 発表場所: パシフィコ横浜（神奈川県・横浜市）
  • 国際学会
• [学会発表] The post-2002 global warming hiatus caused by the Southern Ocean heating acceleration (2016)
  • 著者名/発表者名: Akira Oka and Masahiro Watanabe
  • 学会等名: CLIVAR Open Science Conference
  • 発表場所: Qingdao ( China)
  • 国際学会
• [学会発表] 近年の地球温暖化の停滞における海洋熱吸収の役割 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岡 顕
  • 学会等名: 日本海洋学会
  • 発表場所: 愛媛大学（ 愛媛県）
  • 年月日: 2015-09-27
• [学会発表] 長期炭素循環変動の理解に向けた海洋堆積過程のモデリング (2015)
  • 著者名/発表者名: 小林 英貴、岡 顕
  • 学会等名: 日本海洋学会
  • 発表場所: 愛媛大学（ 愛媛県）
  • 年月日: 2015-09-27
• [学会発表] A thermal threshold of the Atlantic meridional overturning circulation that triggers glacial abrupt climate changes (2015)
  • 著者名/発表者名: Akira Oka
  • 学会等名: The 26th General Assembly of the International Union of Geodesy and Geophysics
  • 発表場所: Prague（ Czech Republic）
  • 年月日: 2015-06-28
  • 国際学会
• [学会発表] 南大洋の成層化が氷期の大気中二酸化炭素変動に及ぼす影響の評価 (2015)
  • 著者名/発表者名: 小林 英貴、岡 顕
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2015年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（ 千葉県）
  • 年月日: 2015-05-28
• [学会発表] 氷期の急激な気候変動と大西洋深層循環の熱的閾値 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岡 顕、阿部 彩子、横山 祐典、川村 賢二、羽角 博康
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2015年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（ 千葉県）
  • 年月日: 2015-05-26
• [学会発表] 気候値データおよびCMIP5実験結果を用いた海洋生物ポンプの診断 (2015)
  • 著者名/発表者名: 岡 顕
  • 学会等名: 日本地球惑星科学連合2015年大会
  • 発表場所: 幕張メッセ（ 千葉県）
  • 年月日: 2015-05-24
• [学会発表] Role of Southern Ocean stratification in glacial atmospheric CO2 reduction (2014)
  • 著者名/発表者名: Hidetaka Koyabashi, Akira Oka
  • 学会等名: AGU fall meeting
  • 発表場所: San Francisco, USA
  • 年月日: 2014-12-16
• [学会発表] 氷期の急激な気候変動における大西洋深層循環の熱的閾値の役割 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡 顕・阿部彩子・横山祐典・川村賢二・羽角博康
  • 学会等名: 地球惑星科学連合大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜、横浜市
  • 年月日: 2014-04-29
• [学会発表] 南大洋成層化が氷期の大気中二酸化炭素濃度変動に及ぼす影響の評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 小林 英貴・岡 顕
  • 学会等名: 地球惑星科学連合大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜、横浜市
  • 年月日: 2014-04-29