研究課題
基盤研究(B)
原子屈折の高いアルキルスルファニル基をもつメソゲンの液晶性の発現に成功した。さらに液晶温度範囲の拡大を行った。分子構造の対称性を下げるにより、融点の低下と液晶相温度範囲拡大し、さらにはネマチック相も形成されやすくした。片方末端にメチルチオ基(SMe)、反対側のパラ位にイソチオシアネート(NCS)、シアノ基 (CN)を導入した2つの非対称性分子と両末端にSMeを有する対称系分子を合成し、0.7を超える複屈折を実現した。また、高複屈折性のメソゲンに対してアクリル基を2つ導入した架橋剤とアクリルモノマーを光重合することにより、高複屈折性のフィルムを作製することにも成功している。
高複屈折性液晶材料はLCDフィルム、レーザー発振用フィルム、光記憶デバイス等への応用されており、さらなる高複屈折化が求められている。高複屈折性液晶は、偏光板やLCDフィルムを単一成分で作製することができ、ディスプレイの性能向上、大画面化、製造コストの削減など、そのインパクトは計り知れない。今回、実用化にはいくつかの壁があるが、上記の条件を満たす、複屈折0.8に迫る液晶材料の開発に成功した。
すべて 2018 2016 2015 2014
すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 3件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件)
有機合成化学協会誌
巻: 76 号: 10 ページ: 1076-1085
10.5059/yukigoseikyokaishi.76.1076
130007496415
Molecular Crystals and Liquid Crystals
巻: 662 号: 1 ページ: 197-207
10.1080/15421406.2018.1467619
RSC Adv.
巻: 6 号: 95 ページ: 92845-92851
10.1039/c6ra14093a
巻: 6 号: 20 ページ: 16568-16574
10.1039/c5ra25122b
J. Am. Chem. Soc.
巻: 138 号: 26 ページ: 8194-8206
10.1021/jacs.6b03749
巻: 6 号: 49 ページ: 42962-42970
10.1039/c6ra06251b
Sci. Rep.
巻: 6 号: 1 ページ: 18870-18870
10.1038/srep18870
Liq. Cryst.
巻: 42 号: 10 ページ: 1419-1427
10.1080/02678292.2015.1053542
Phase Transitions
巻: 88 号: 12 ページ: 1181-1192
10.1080/01411594.2015.1041952
巻: 5 号: 11 ページ: 8056-8062
10.1039/c4ra15300f
Chem. Lett.
巻: 43 号: 12 ページ: 1853-1860
10.1246/cl.140779
130004687287
Polymer Chemistry
巻: 5(7) 号: 1 ページ: 2253-2258
10.1039/c2py90049a