研究課題
基盤研究(B)
ナノオーダーで形状と性質を同時に観察できる走査型プローブ顕微鏡を用いて、樹木細胞壁を調べた。位相差の違いをもとに、細胞壁を構成する成分であるセルロースとその他の成分であるリグニン・セミセルロースを区別する手法を確立した。細胞壁中で、セルロースは集合体として存在し、横断面におけるそのサイズは中央値15nmから20nmであった。繰り返し幅が約60nmの層状構造が細胞壁横断面に存在することを発見した。このナノ周期構造はセルロース集合体の複数層からなると思われる。細胞壁は日周性で形成されるため、このナノ周期構造との関係を追求していく必要性が示された。
すべて 2017 2016 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)
Materials Sciences and Applications
巻: 7 号: 10 ページ: 644-653
10.4236/msa.2016.710052