研究課題/領域番号 |
26293027
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
創薬化学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
宮地 弘幸 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (20376643)
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研究分担者 |
常盤 広明 立教大学, 理学部, 教授 (10221433)
黒田 照夫 広島大学, 医歯薬保健学研究院(薬), 教授 (80304327)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2015年度)
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配分額 *注記 |
10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
2015年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2014年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
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キーワード | MRSA / 抗MRSA薬 / ビス(ビベンジル) / リカルディン / 膜障害 / 非環状ビス(ビベンジル) / 分子動力学シミュレーション法 / イソプラジオチン |
研究実績の概要 |
【化学面】 平成27年度は各種大環状ビス(ビベンジル)誘導体の、膜障害性抗MRSA作用発現の必要最小構造を特定するための非環状ベンジル誘導体の合成と抗菌活性の解析を行った。その結果、各種非環状ビス(ビベンジル)が抗MRSA活性、殺菌的抗菌作用、膜障害性(エチジウムブロマイドの菌体内外の流入・流出と、菌内のK+イオン濃度が低下,Na+イオン濃度上昇)を示すことを明らかにした。このことより、大環状構造は活性発現には必須ではないが、高活性発現の十分条件であることを明らかに出来た。【計算化学面】 平成27年度も,引き続き非環状分子について同様の解析を行い,さらに分子間の弱い相互作用を適切に取り込んだ解析を,多量体化と活性との関係を考察した。【生物活性面】RCは細胞膜に何らかの障害を与えていることで様々な物質の透過性を上昇させ,抗菌活性を示すことが示唆された。羊赤血球を用いてRCの溶血活性を測定し、MRSAに対するMICの10倍の濃度を加えても溶血活性は少ししか上昇しないことを見出した。走査型電子顕微鏡観察で枯草菌ではRC処理で表面構造の変化が認められた。グラム陰性菌ではRCは抗菌活性を示さなかった。しかしグラム陰性菌のRND型多剤排出ポンプの遺伝子を破壊した腸炎ビブリオ株では、抗菌活性が見られるようになった。Riccardin C 誘導体(以下、RC)の作用機構を明らかにするために、26年度の結果を発展させ、(1)細胞から抽出した脂質を用いて作成したリポソームに対する影響の解析、(2)RC耐性に関わる腸炎ビブリオの遺伝子の同定、(3)腸炎ビブリオにおける新規RND型多剤排出ポンプの影響解析、を行った結果、RC誘導体の標的はおそらく膜タンパク質であることが考えられた。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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