研究課題/領域番号 |
26293139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 一部基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60240355)
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研究分担者 |
鈴木 隆雄 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (30154545)
村木 重之 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (40401070)
阿久根 徹 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), その他部局等, 副院長 (60282662)
岡 敬之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60401064)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2015年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2014年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 医療・福祉 / コホート研究 / 老化 / 疫学 / 介護予防 / ロコモティブシンドローム / メタボリックシンドローム / 軽度認知障害 / サルコペニア / フレイル / 予防医学 / 運動器医学 / 要介護予防 / 国際比較 |
研究成果の概要 |
大規模住民コホートROADスタディの10年間の追跡調査から、要介護のリスクをあげる運動器疾患であるロコモティブシンドローム(ロコモ)の主原因となる変形性関節症(OA)、骨粗鬆症(OP)、脳卒中のリスクをあげるメタボリックシンドローム(メタボ)と認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)それぞれについて疫学指標(有病率、発生率)を解明し、OA、OPとメタボ、MCIそれぞれの存在が、他の疾患の発生に及ぼす影響の有無とその強さを明らかにした。この結果から、膝OAの予防が、メタボの予防につながり、メタボの予防が膝OAの予防にもつながること、MCIの予防がロコモやメタボの予防につながることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模住民コホートROADスタディの追跡調査結果から、ロコモの中でも特に変形性膝関節症は、メタボの構成要素である高血圧や過体重の発生に関与していることがわかった。逆に、メタボの構成要因である高血圧や耐糖能異常の存在は、変形性膝関節症の発生リスクをあげていることが明らかになった。認知症の前段階と言われる軽度認知障害はロコモのなかの変形性膝関節症、メタボの要因のうち過体重の発生に影響していることがわかった。このような介護原因疾患同士の相互関係の解明は、効果的で効率的な介護予防に資するエビデンスとなり、高齢者のQOLの維持増進に貢献し得た。
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