研究課題
基盤研究(B)
老化に伴う造血幹細胞の機能低下には、DNA損傷の蓄積による分裂制御の異常が関連すると考えられる。我々はシェルタリン複合体分子Pot1aがDNA損傷を抑制して、造血幹細胞の自己複製分裂能の維持に働くことを明らかにした。さらに、Pot1aの導入により老化幹細胞の機能回復が見られた。加えて、Pot1aは、酸化的リン酸化関連遺伝子およびmTORの発現抑制、活性酸素の産生抑制に働く、テロメア非依存的な機能を持つことを新たに見出した。これらの結果から、Pot1aはDNA損傷の抑制 (テロメア依存的機能) と、テロメア非依存的機能によって造血幹細胞の機能維持、老化幹細胞の機能回復に働くことが示唆された。
すべて 2016 2015 2014 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 4件、 招待講演 10件) 備考 (2件)
Blood
巻: 128(5) 号: 5 ページ: 638-649
10.1182/blood-2016-01-694810
Science
巻: 354(6316) 号: 6316 ページ: 1156-1160
10.1126/science.aaf5530
Stem Cells
巻: 33 号: 2 ページ: 479-490
10.1002/stem.1855
http://www.scr.med.kyushu-u.ac.jp/
http://www.scr.med.kyushu-u.ac.jp/research/