研究課題
基盤研究(B)
本研究では、下記疾患モデル動物を作成し、臍帯由来間葉系細胞(UC-MSC)投与の有用性を検討した。新生児脳性麻痺モデルとして、新生仔脳出血モデルを確立した。UC-MSC投与群で運動機能の有意な改善、白質層の菲薄化抑制と反応性グリオーシスの抑制を認めた。高酸素条件下で作成した新生児慢性肺疾患ラットモデルでは、UC-MSC投与群で有意な生存率の改善、体重減少率の低下、肺組織の損傷、炎症性サイトカインの減少と間質線維化の減少を認めた。血友病Bマウスにおける肝障害モデルでは、UC-MSCが投与後、肝組織に移行することを確認した。以上より、UC-MSCは、新生児脳症や慢性肺疾患に有効と思われた。
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